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『源氏恋絵巻』全体感想
最終作です。

下記感想。ネタバレあり


移植ばかりのなか、久々のロゼ新作でした。そして最終作です。
源氏物語の男女逆転版。主人である光の宮が失踪したので、その女房であり同じ容姿をしている主人公・千影が影武者となって、彼女の元に通ってきていた貴族を相手にしたり何だり…。その間に協力者を見つけて光の宮を探す。そんな話です。

全体的に主題はひとつなので、安定感はあります。それ程大事件は起きない。逆を言えばストーリー展開は皆共通とも言える。
まあ、平安貴族な話なので、外に飛び出すわけにはいかないので、そこは仕方ない。
意外なことに真相編や種明かしと言える要素があって驚き。とはいえ、全編にわたってその真相はずっと仄めかされているので、真相に行かずとも理由は推測できる。

派手ではありませんが、作中出てきた要素や仄めかしていた謎をきっちりと拾いきった。
安定感あり、勧めやすい作品でした。若干ギャグ寄りではあったかなと思います。そして原作のポイントはやはり拾う。

【千影】
光の宮の女房(平安時代の側仕えのこと)である主人公。
絶世の美女と名高い光と同じ容姿…、ということで、彼女の容姿もまた絶世の美女である。設定上は、である。事実、スチルになると彼女は確かに美女だった。しかし、メッセージ欄の顔グラフィックは平凡。どっちだ?
こちらから見たい印象ではあるが、光よりは彼女の方が美人であったと思う。

立場上、周囲よりも身分が低いので常に敬語であるし、目立つアクのない主人公でした。作風のせいで何故か妄想(空想)にふけることがあるため、妄想癖くらいはもってるかもしれない。

【紫の君】
まさかの第1話の段階で告白してきた、驚異の攻略対象。
その段階では主人公も勘違いしているので、「ああ、この勘違いが解けないままでずっと行くのね」と思ったら4話(全13話)で解消。驚いた。一目惚れ設定は原作の光源氏の紫の上に対する初対面印象からだろうか。

以降はしっかりアピールを欠かさない、相手に駄目だと言われても諦めない、駄目な点は変えるように努力する。恋愛的に正しい人だった。すげえ。
「嫌いだ」とかいう直球の選択肢にもめげない。すげえ。こんなに振っても振っても食い下がってくる攻略対象は初めて見た。
その努力によりあらゆるEDを良い方向に持っていく超人。本来はBADに設定されているED枠でも、内容をGOODに持って行く。

主人公の立場上、全員初対面なのである意味元から好きだった枠。別ルートでは高確率で失恋を嘆いている。
別の人のBADEDで主人公死亡時、そのルートの張本人は出てこないのに、主人公の墓に参って「一目惚れだった。忘れたくない」と嘆いているスチルに、「この話の攻略対象は誰だ?」と悩んだ。

【葵の君】
身分第一の人。原作の正室で、気難しい設定を引き継いでます。
が、主人公の「もっと家より自分を大事に」発言により結構な初期から鞍替え。後に「君の存在が俺をあんなゴミみたいな生活から変えた」みたいなことをおっしゃる。そこまで卑下しなくてもいいじゃないか。

主人公との身分差解消について、積極的に駆け落ちを勧めてくる人でもある。もう少し落ち着け。
BADでは今までの関係性は一体なんだったんだってくらいさくさく殺しに来る。紫とほぼ同じ台詞で振ったのに、彼はさくさく殺しに来る。あれは紫EDだったと思う。

【夕顔の君】
葵の親戚。少年の容姿であり、それをあざとく利用なさる珍しい人。
色々物の怪に取りつかれやすいのは、原作で取り殺された事から?

主人公が替え玉だということを早い段階で全ルートで知っているため、協力者サイドと言える。
年齢でいえば紫と同じらしいが彼は本当にショタ枠に見える。そのためか、彼に関しては恋愛実技部門なし。流石にそこは守ったか。
千影と逃げたEDでは彼は成長している。ショタ枠の宿命である。

【朧月夜の君】
イケメンで遊び人で、身分持ち。普通に行けば光との結婚が最も近かった、らしい。

今まで皆遊びだったが君は別で云々…という、遊び人キャラの鉄板を行った。直球過ぎて驚いた。
でも人間としてはいい人でしたよ。ただモテて気が多いだけ。時代柄からすればまあ普通か。

EDによっては光の姉と結婚して千影を側室にする。あれだけ他のEDで「側室は嫌だ」と言い続けていた千影が、何故かこのEDのみ折れる。
その他EDでは何故だか千影と結婚して放置するようにもなる。なら紫に譲ってやってくれ。

【明石の君】
都以外の出身の貴族。どちらかと言えばそこまで身分は高くない、裏表なさそうないい人。

本当にいい人でした…。あまりに直球でいい人なので「とか言いながら裏があるんじゃないの?」と思い続け、気が付けばEDでした。疑い続けてごめん。
原作では主人公の子供を授かって寵愛されたりと優遇される立場にあるためか、端役だと思っていた彼は思いのほか真相にかなり近づく。
というか、自分で気付いたイレギュラー(六条)を除けば、唯一完全に主人公の正体を知らされた攻略対象。その正体を知ってもしれっと受け入れていたあたり、彼は凄い。他の奴らは知らされていない。彼は凄い。

【六条の君】
幽体離脱が出来たり、呪いが得意だったりする貴族。平安の世から考えれば呪いかけられるだけで大問題。

他人のルートでは完全に厄介な人以外の何者でもなかったため、本人ルートもそんな感じだろうなと思っていたら、思いのほかスパルタな話だった。まるでスパルタ教師と弟子の恋愛。
まあ、彼が主人公の正体に気付いていたりする事情を考えれば、彼女を育てよう的な考えもあったのかもしれない。

【常盤】
光の幼馴染の陰陽師。何かと主人公の世話を焼いてくれる。

彼は本作の真相その1を担当するわけですが、まあなかなか。
ネタバレで言わせていただけば、藤壺と何が何でも結ばれたい光と、その光を助けようとした彼とがやらかしたがために千影が現れたのですが、当の光は想い人の元に逃走。
以後彼一人でそのつけを払うことになる。光も身体的にまずいことにはなったが、自分の希望でそうなった光に対し、彼は完全に巻き込み事故。哀れ…。

しかしながら、「見ていたら何か好きになった」という、作中一よくわからない理由で彼は千影に惚れた。どこにその要素があったのか、甚だ疑問である。自ルート以外では千影を治療せずに安楽死させたりもするあたり、さらによくわからない。
ルート内で選択肢によっては千影が常盤のことを「父です」ということがある。無論、これは彼女の冗談だが、その直後に多少うろたえた常盤がいたりするあたり、事実上彼はそういうこと立ち位置だろう。更に業が深いやら、何やら。

【光の宮】
才色兼備で男をいくらはべらせても悪評ひとつ立たない姫様……?真相その2。
顔立ちは千影と同じに設定されているため、こちらからはさらに疑問符が飛ぶ。絶世の美女…?
自分の思うように生きるため、藤壺を追った彼女のフォローと捜索が千影の仕事のため、登場時間の少なさと彼女が気を立てている場面でしか彼女を見ることがないため、周囲の評価とこちらの印象がかなり乖離している。というか我々の感覚では元凶。

しかし、彼女から千影への愛情の深さの理由がいまいち分からない…。自分の身代わりとしての千影を作成した光。その直後に光自身は出奔しているため、実際に千影と関わるタイミングはなかったはずだが……。
いくつかのEDでは藤壺と結ばれるため、千影と立場を入れ替わる。それでいいのか。

【藤壺】
光の想い人で、紫の叔父。真相その2及びその3担当。
簡単に言えば光が彼が好きすぎて暴走した結果が今回の話のため、彼は巻き込まれて可哀想に…と思ったけど真相その3にも関わってたり、光のために千影を始末しにくるので、さてどうとらえたものか…。
押しの弱い人だな。

【唯】
千影の女房仲間。
あまりに初手から違和感がある人だし、何か知ってそうなのに無条件に味方してくれるしでずっと彼女は本当は悪い人なんじゃないのかと思っていたけど、思ったよりもいまいち真相に関わってなかった。でも意味深。でも一番というか、千影唯一の親友であり理解者。光はアレだから除外である。
彼女の立ち位置もやはり終始よくわからないままで終わった。結局、藤壺と内通していたということでいいのだろうか…。

【安倍清明】
さて、このやたら重要人物の名前をいただいている彼。……モブです。モブですが、真相その3担当。
一部のルートに顔だけ出すのに名前が意味深で何だこいつと思っていたら、真相ルートの更に真相ルートで事情発覚。

まとめとしては、「光が藤壺の所に逃げようとしているのを察知した唯が先手を打って藤壺に「光を止めて」とお願いし、光は常盤に「私の身代わり作って」と依頼し、更に藤壺は清明に「常盤が身代わり作るのを失敗させて」とお願いしたところ、清明は自分の欲のために常盤を陥れようとして千影誕生」というややこしい関係。
話の展開としては、おそらく「実は一番悪いのは清明でした」ということなのだろうが、これをまとめると誰が一番と言うこともない気がする…。
ちなみにその事実を“立ち聞き”してた千影は「ふーん」で終わった。肝が据わってる。

【大団円ED】
このゲームの何が最終作かと言えば、『真相ルート』と『真相ルートの真相ルート』と、『大団円ED』が存在するあたりだろう。
千影たちの時代から千年後。おそらく転生した彼らも仲良く学園ラブコメやってますよ、という流れで話は終わる。
転生千影に「いつか告白したい」的なことを思う紫がおり、「ああやっぱり彼は千年後でも千影が好きなのだな」とふんわり終わる。

……かと思いきや、更にこれの後日談が現れて「あれ、千影のメインの相手は常盤??紫は??」という状態で終わる。時を掛ける紫の不遇に涙が止まらない。

余談ではありますが、この転生学園編、その全体的な雰囲気、着ている学生服の方向性、転生千影の髪型、そして千影の正体。『源氏恋絵巻SSL(学園編)』が『死神稼業』だと思えばいいんじゃないかと思った。違うけど。



上記のとおり安定感の塊みたいな作風でしたが、貴族が蹴鞠してるときにサッカーでゴール決めたときみたいな歓声が上がるのが流石だし最高でした。平安なのに。今後こういうSEを聞けないと思うと感慨深いです。

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2016.05.15(Sun) | QUINROSE |

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