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『三国恋戦記~オトメの兵法!~』全体感想
簡単ではありますが、全体的な感想を。


下記ネタバレ有。


お噂はかねがね伺っていましたが、色々な状況が重なり(その当時私は無人島で中学生に悩まされていた)機会を失していました。
何かプレイしようと思い『カヌチ』を探しましたが、プレミアなのか5,000円に心折れ、こちらをプレイ。私はPSVITA版です。
PSVITAの特性を生かしてフリックなど画面操作で早送りが出来る辺りはありがたい。指が間違えて画面に当たってめっちゃ巻き戻されて驚いたけど。そこまでしてくれなくてもというところがありますね、こういうシステムは。


内容は今更私が言うまでもないですが、
三国志の本を読んでいたらその世界に引き込まれ、本の知識を借りて軍師として三国志の英雄に力をかしていく。
という話。
この「彼女が本に引き込まれ」…という設定が私を悩ませたが、それは末尾に記させていただく。

おそらく売りとして、ED時の演出があり、それが変わっていて新鮮。とあるタイミングで、主人公が知らない間に、相手が何をしていたか、というのがエンドロールで明かされる。裏話のようで大変良かった。

三国志物ではありますが、女性向けらしく大変マイルド。目立つ棘もなく、全体的に安心してのんびり見ていられる作品だと思います。

***

【山田 花】
世の中に「無個性主人公」と呼ばれる子は数要れど、ここまで無個性な名前つけられた子も珍しい…。
あくまでも普通の女子高生で、普通の感性を持っているという子なのですが、私には妙に肝が据わっていると感じた。それというのも、彼女はほとんど顔グラが変化しない。変化しないというか、少々困っているのかな?という顔をずっとしている。結構な一大事でもこの無表情一歩手前の顔で「あ、敵に殺されるんだ」とか「○○さんは私のこと信用してないんだな」とかおっしゃる。「こいつ、器でかいな」と感心した。
それにしても、本作のバッドEDは彼女が特に何の感慨もなくちゃっちゃと殺されていく。昨今、相手側が殺されるタイプのバッドEDをよく見たので、ある意味新鮮だった。

このお話、全体的にいつ何故どうしてそんなに惚れたのかよくわからない(特に男性陣)展開が多かったのだが、その大半が身体的接触だった。時代背景考えると、ある意味納得の理由。


【玄徳】
玄徳軍の長。みんなにとっての頼れる兄貴でした。その声、その落ち着き具合、その不動の精神。源平合戦でオゥケィ言ってた彼(『遙か3』)を思い出す。
一緒に唐突に本の力で過去に飛ばされ、流石に焦るかなと思ったら普通に拠点を定め、普通に職を見つけていて驚いた。どんだけ適応力あるんだ…と思ったけど、そういえば還内府殿も適応して将軍やってたなぁ。
二人で子育てしてる時が私の中で一番の「あ、これは確かに惚れるな」ポイントでした。一応BAD扱いのEDではありますが、過去に飛ばされた二人が元に時代に戻れず、そのまま子育てして疑似夫婦として暮らす話が好きだった。もうこのままでいいじゃないかと思った。

軍師といいつつも、主人公がいなくてもなんとかなってしまいそうな安定感。玄徳さん、父親に欲しい。
後で見返した際、もっとも恋愛過程がわかるルートだったと気づいた。

【ノーマルルート】
このゲーム、ノーマルルートの出来の良さがすべてに勝る。
過去にとんだ花が、過去の黄巾党との間に築いた信頼関係によって、現代の問題を解決してしまう。そして最後に自らの本の力でもって、奇跡を演出。
少しでも長くの間、平和な時が続くようにと願い、最後は皆の平和な日常でED。
口で言うとこんな感じなのだが、見ると暖かな情景にほっとする。とりあえずクリアしてほしい。


【子龍】
兵士として徹底したお兄ちゃん。堅物というか、とにかく仕事。そんな彼を落とした方法は、どう考えても全裸になったこと。堅物でも赤面する裸って凄いな。
「あなたのために戦います」な彼、終始本当に安全だった。安全すぎて凄い。
一緒に過去に飛ばされた際、唐突に花が「同い年だから子龍くんって呼ばせてね」とか言いだし、敬語からため口になっても彼は不動だった。従者っぽいままだった。というか、この場面、正直子龍の呼び方なんか気にしてる場合じゃねぇ。肝が据わりすぎだ。
それにしても、ラストのキスシーンをガードした槍、あの細さでよく頑張った!感動した!世の中には少し引っ張るだけで全裸になる服、女子が叩いただけで壊れる檻がある中、素晴らしい防御力だ。

【文若】
孟徳軍の文官で、神経質そうな人。恋愛面はかなりプラトニック。
彼は自ルート以外では孟徳と仲違いしてしまう運命にあるので、自ルート以外では自殺してんだなと思うと、なんかもういたたまれない。特に孟徳ルートで医師が「文若様に呼ばれて」みたいな話の時は、ああ…と。
花の説得のおかげあって、孟徳についていくと決めたとき、ようやく彼が助かったと安心した。

途中、彼が花にお茶を入れてくれるのですが、それを見た花が「すごい繊細で素敵」みたいなことをおっしゃって戸惑った。日本人から見れば、中国茶の作法はかなりダイナミックなので、花はやっぱ肝が据わってんな。

【孟徳】
曹操。策士であり、武人でありと三国志界でのラスボスや悪役っぽいかかれ方をよくする人(もう一人は呂布)。乙女ゲーということもあって、それでもマイルドよりです。一応ね。

このルートが一番花さんの軍師っぽさが出ていたと思われます。それも軍事ではない部分で。彼の暗殺を止めるため、彼の「人の嘘が見抜ける」という特徴を生かして話術で戦う花は素敵だった。

孟徳がいつ何故花にすっ転んだのか、まぁ彼は女好きみたいなので、何となくだろう。それがいつの間にか本気になっていたと。ただ、あちらがずっとどの程度かの差はあれ好意を示してくるので、それに花が答えるかどうかが恋愛面の起伏。実に分かりやすい。
ただちょっと執着が過ぎますねえ、孟徳。お妾さんもたくさんいるみたいだけど、それでも花なのか?
史実の曹操も、美人というよりかは子連れの未亡人とかしっかりした人を妻にしていたみたいなので、ある意味花を選んだのは彼女の才能とかを見た結果なんだろう。

彼の一枚絵には時々会心の出来のものが混ざってた気がする。



【翼徳】
このゴロゴロなついてくる感じ、まさか…と思ったが、やはり彼は史実の張飛。ああ、猫耳三国志の方でもこういうポジションだったよね、張飛は。レッドクリフでもハグリットだった。どうしてなのだ、張飛の方向性。

年上のはずなのに、この安定感&安心感のなさ。花もそうとうな天然なのに、この人抱えてどうやって戦国時代生きていくんだ…。ああ、玄徳と雲長が苦労するのか…。
とても素直な人なのですが、過去に荒れてたらしく、酒を飲むと第二人格が現れる…というようなのが彼の話の基本。酒を飲んで身持ちを崩す人間など山のようにいるし、そんなに気にしなくてもいいと思う。それに、もし本気で悩んでいるんだったらまず酒を断つことから始めてみようか。


【仲謀】
ジャイアンみたいなもんでしたが、年下らしいだけあって誰よりも恋愛に積極的でした。若いっていいね。

その態度からして、おそらく花がもっとも侮っていたであろう相手。やっぱり彼もある時からふらっと好き好きになるんですが、この人ネックレスくれたよ。なんか「呉」って書いてあるネックレスくれたよ。どういうセンスだ。
彼は周囲の環境(身内)に恵まれているので、安全だなと思いました。特に女性陣。

このふらっと好きになる過程、どこに彼のターニングポイントがあったのかずっと考えていたんですが、どう考えても「頭に水をぶっかけるときにちょっと首に手が当たった」ところだとしか思えない。すっごいピュア。すっごい落ちやすい。


【公瑾】
どんなルートでもなんかあくどい罠を仕掛けてくる公瑾。花のことも利用するスタンスだし、どうやって仲が…、と思ったが、身体接触はすべてに勝る。抱きついとけ抱きついとけ。

途中、彼には死の運命が記されるのですが、それを花はなんとか回避しようとする。でも絶対に矢が元で死ぬという運命が変わらなくて、うまくいかない。この時点で「ああ、花が代わりに刺されるのな」と思っていたら、花が公瑾に文句言ってる間にさくっと刺さって驚いた。結局刺されるのかよ。というか最終的に矢にあたるのは…花が茶々いれたせいな気がして、公瑾ごめん。

同様に他のメンバーが「もう離さない」とか「ずっと一緒に」とかいう中、「責任を取っていただきたい」という異彩を放つ告白に痺れた。あと、史実通りに大喬小喬がいるのですが、この心身ともに幼児な人を「公瑾さんの婚約者」とよく思えたな、花。


【孔明】
色んなルートで過去にあった少年として出会った亮は師匠だったんだよ、というのがこのルートの核なのですが、先にやった雲長のために混乱した。
雲長曰く「この世界は史実での字(ニックネーム的な)が本名になっている」と言っていたが、孔明は両方並立して持っている。どういうことだ。本名と字がただ逆になっているだけなのか。

彼はどのルートでも過去にとんだ関係で元々花の知り合いであり、「元から好きだった」枠。10年と年期が言っているので、「諦めなくてもいいんだよ?もっと貪欲にいっていいんだよ?」と彼を鼓舞したかった。
彼との恋愛模様は、師弟関係と並行なのでなんとも安心安全。彼は色々と察しが良いので、花が本の力で現代に帰れると気づくと、その背中を押してくれる。それでも土壇場で維持で師匠を選んで戻ってきた花。花が消える前は余裕って感じだった師匠が、いざ戻ってきてみるとがっくり崩れ落ちた感じだったのに人となりを感じた。

それにしても、何を差し置いても雲長ルートで明らかになったことに凄く戸惑った。この世界、花と師匠が本当にともに存在できる世界なのか…?


【早安】
事故で過去に飛ぶのに巻き込まれ、お互いほぼほぼ初対面の中、共同生活。どこで恋愛が…と思ったら、やっぱ抱きついた。そうなりゃこっちのもんだ。

彼は仲謀の異母兄弟で、妾の子。辛い立場だったらしく、告白関連で
「母のことについて言われたりが憎くて、無関心な振りをしてなきゃ我慢できなかった。(お前には)それを見透かされていたんだな」と言われたが、いやあ、花がそこまで見透かしていたのか私にはわからないな。

花にかまってもらったお蔭で人間らしい色々な心を取戻し、最終的に花と一緒に逃げてくれる。しかし何故選んだ職が薬剤師なのか不明。彼が毒を使う描写などはないので、降って湧いた薬剤師だった。


【雲長】
玄徳の部下の武将で…、というのはさて置きまして、とにかくこのルートの存在が私を悩ませた。
もう簡単にネタ晴らししてしまうと、雲長もまた、花と同じく本に吸い込まれてこの世界に来た人。本この世界に元からいた雲長と交代した、名を長岡君という。

この世界というのは、本というのは果たしてなんだったのか。その辺りについて、いったい誰を攻略すれば答えが出るのかと思ってたのですが…、見当たらない。
長岡曰く、
「三国志によく似た世界」「本を持った人間が召喚(?)されてくる」「本についている駒はこの世界の人間を示す」「本を最初に手にした時の願いを叶えればミッションクリア」「本を失うと、初めて出会ったこの世界の人間と入れ替わる」「何度死のうが最初に戻って人生やり直し」
詰まる所が人間の入れ替わり制度が現代にある「本」を通じて行われ、しかも一定の周期でもって同じ時代を繰り返す。
このあたりが疑問点しかなかったのですが、


・「自らが駒となる」ならば、この世界の人間=駒なのか
・長岡の話を踏まえると、「駒をなくす」ことは人を消滅させると同義か
・現段階『三国恋戦記』に出ている人物たちは、オリジナルなのか
・「軍師」の職を持ったまま永住を望んだ場合、ED後の孔明ははじき出され消滅するのか
・花が軍師を継承し、次の「軍師」志望が現れた場合、花も消滅対象なのか
・そもそも本ってなんだ


ここんとこ掘り下げましょうよ。もう気になりすぎて他のことが全部とんだじゃないですか。いつ解決してくれるのかと思ってたら、何も明かされず「コンプリートおめでとう!」スチルでたよ。もうちょっと教えてくれよ。特に師匠周辺。花の滞在如何によっては一番身の危険と隣り合わせなのだから、そのあたりを詳しくですねぇ。

この本の恐ろしいところは、花と長岡が初ではなく、こうした人事異動を何度も行っていること。EDで明かされますが、二人が現代に帰った時、それぞれの本は姿を消していた。次の生贄でも探しに行ったんだろうか。中にいる人物たちが、永遠に同じ時代を繰り返す中…。
玄徳あたりのBADに、パニックになった花が「この本があるから悪いんだ」と火をつけると、暗転し「私は現代に帰るすべも、存在も失った」となる。この時は孔明と入れ替わったのだろう。現にそういうEDがいくつかあった。

本筋に戻りますと、長岡君は真・雲長と交代して雲長となったが、何度死んでも同じ人生に行き着くのに疲弊していた。けど、まぁもうこのままでもいいかって感じだったのを花が許さない。
「絶対帰りたいはずです!」と長岡にすがる花に、「押し付けるな。迷惑だ」と言い切ったのには笑った。
最終的には一緒に現代へ帰りますが、実は彼と花は同い年だったらしい。転校生としてやってきてED。なんという定番。

それにしても、彼には雲長として敵の首取ってた数回分の人生があるので、今更一般高校生に戻れるのか…。甚だ疑問だ。



安心の作風の中、異彩を放つ本の存在…。

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2014.03.09(Sun) | その他(乙女ゲー) |

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