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『ダイヤの国のアリス』詳細感想&考察:その1
本題はこちらである。

個人それぞれのルート感想でも書こうかと思ったのですが、それぞれにふんだんに重要キーワードがばらまかれているので諦めた。これ全部書き終えて、まだ気力が残ってたら考えます。なんか楽しみ方が違う気がするよ!
過度なシリーズ通してのネタバレ、ただの妄想が混ざっているので非常に注意です。
自分で何言ってるのか分かんねぇや。

下記ネタバレ過多。要注意

※半分以上は想像と妄想と妄言です。



精神がマーライオン。

私は顔文字やAAが得意ではない。なので、想像してなんとか脳内保管して欲しいのだが、プレイ中中盤に差し掛かった時の私の状況は、「うわぁぁぁぁ!!」と言いながらもんどり打つアレと、壁に向かって頭突きをかますキツツツキプレイをやっていた。ヘドバンです。
口から血ともエクトプラズムともつかない何かが溢れるので、マーライオンやってた。

これは、なんと言うか、確かに『転』。

発売前、シナリオライターの方が「『ダイヤ』はアリスシリーズの起承転結の『転』になります」と言っていたので、そうなのかくらいの認識だった。実際関係性リセットとか、まぁ『転』だけど、あまりありがたくないなくらいの感想だった。
まさかそのために血を吐こうとは・・・。

最近忘れかけていたが、こういうひっかけのような問答や言葉遊びがQUINROSEのお家芸だった。
「ダイヤの国」がそのまま「汽車のダイヤ(運行表)」の掛詞になっていたりに何故気付かなかった;また、ジェリコの職である「墓守」が世界観的にありえないという事に気づかなかったことに勝手に衝撃を受けた。

本作はもう元々『ハート』『クローバー』『ジョーカー』をプレイして、そのうえで真相まで知っていることを前提で進んでいる。
なので、こちらもそれを前提に行きたいと思う。


【ダイヤの国とは】
アリスが元々いた『ハート』『クローバー』の国よりも過去の時間軸にあたる世界。
ナイトメア曰く、「この国(ダイヤ)の未来がそのまま『ハート』『クローバー』につながるわけではない」らしく、再三IFの世界であることに近いと明示されている。

主要変化はこういう感じ

・住人の過去時間軸の姿が見られる
・ナイトメア、エースは子供である。双子は大人。グレイは暗殺者時代。
・ペーター不在の国
・アリスがクローバーの国からはじかれた(他の住人の動きは不明)


ここで重要なのは、アリスの認識が『クローバーの国からはじかれた』であること。アリスの中には現時点、『ジョーカーの国にいた』という認識がなくなっている。
以前の考察で「『ジョーカー』は夢落ちか」と私が書いているのですが、ここについては後に書く。

また、アリスは余所者の空気が薄れていていると役持ちから言われている。
この『余所者の空気が薄れる』ということがどういう意味なのかについてはジェリコルートでの会話で分かる。



【ジェリコ・エースの告白】
ここからが本題。

本作初登場のジェリコ。墓守であり、美術館館長であり、マフィアであるという3足のわらじを履く人物。
「自分はすでに死んでいる」という言葉を話すが、それを踏まえてのジェリコルートは、ある意味シリーズすべてを含んだ真相ルートその2にあたる。

ジェリコは今まで出会った役持ちの中でもかなりストレートにこの世界についてアリスに教えてくれる。
そして「アリスの感覚(「誰かの代わりなんていない」)を理解できる」。これはさりげなく凄いことで、今まででそれを理解してくれたような風をしていたのはボリスとユリウスだが、ジェリコはお付き合いでなく本当に理解できるという。
彼がそうなっている理由はひとつ。「自分の死が近いから」。

この世界での死の概念はあってないようなもの。なのに、それを意識して死を恐れている。
曰く、死が近づきいくつもあった自分の存在(時間)が減っているからクリアに“最初”を意識できるようになっている。
ここから怒涛の展開。たぶんシリーズの根幹からのひっくり返し。

アリス「ジェリコ、あなたも余所者だったの?」

はい、血を吐いた!吐いたよ私!

その後、墓場で出会ったエース(少年)との会話で真相はクリアに。
エースと言えば、「役を捨てたがっている」「変わりたくない」が信条。しかし少年エースは青年エースほど達観もしてなければ、役持ちなのに役割もない。役がないと消滅してしまうのに、役を持ちたがらない。
しかし、「このエースがのちにそうなる(青年の考え方にシフトする)」原因があるはず。つまり、この少年は青年と決定的に違う。

アリス「エース、あなた最近余所者からこの世界の住人になったの?」

本当にシリーズ通してやってきて、私は馬鹿か!とキツツキした。何故布石に気付かなかったのかヘドバンした。

【余所者と役持ち】
つまり役持ちとは何かを要約するとこういうこと。

元々ジェリコたち役持ちはこの世界にやってきた『余所者』。人間から切り取られた時間が『余所者』としてやってきて、そのうちに住人となる。
しかし、時間の世界の中で自分がいくつもの時間軸に分岐。何度も繰り返すことで、次第にその存在や意識が薄れ、最初の元の自分が分からなくなり、どれが本来の自分だったのかを失う。
それでも生きるためには何か『役割』を持つことで、存在を固定して延命する。つまり、役持ちが役割にとらわれているのは強制ではなく、自分の延命のため。


Oh・・・。

よく見ていれば、シリーズ中確かにそういった布石はある。

【役持ちの布石と思わしき言動】
・この世界に連れてこられたアリスは「切り取られた時間」(本来のアリスではない)
=人から「時間」は切り取れる
⇒「時間」はこの世界の住人⇒アリスと役持ちの存在が同価値

・ユリウスが現実世界の偉人ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)について、ボリスが現実世界の警察機構(使用銃の種別など)について知っている
⇒「以前の時計(心臓)の持ち主が知っていたのではないか」という釈明だが、住人が時間の国の中にだけ存在するなら、その心臓もこの世界にだけ存在することになるので説明が合わない。
⇒現実世界に時計(心臓)の持ち主が存在した?

・この世界になじもうとしたアリスは顔なしになったようなシーン(『クローバー』)
⇒この世界の住人になることは役持ち・顔なしとなること

・監獄に入る「囚人」は切り取った後悔の時間
=時間から時間が“切り取れる”⇒ここにいる『アリス』も切り取った時間

・(『アニバーサリー』にて)アリスの周りに時計の文字盤→ユリウス「いずれ加わる」
⇒アリスの身に起こることと、自分たちの変化過程そのままの答えか


つまり彼らは、現実世界に存在した人の成れの果てで・・・orz

何故どんどん最初が分からなくなり、存在が曖昧になっていくかという事にはジェリコとクリスタが答えを出している。
ジェリコがいうのには

「忘れたいことがあるから、時間が積み重なって記憶があいまいになっている。それを最期に思い出すのは酷」

アリスがそうであった(姉の死、恋人の裏切り)ように、彼ら役持ちも忘れたい過去があってこの世界に迷い込んだということらしい。他人にとってはくだらないことでも、当人にとっては重要なこと。これと同じことは、『ハート』でのアリスにも起こっている。現にアリスは、昔の恋人の顔を忘却し、ブラッドに重ねていた。

このあたりについては、シドニールートのクリスタがはっきりと明言している。

「役持ちは同類の集まり。今は退屈でも強い願いを持った過去がある。すべてを狂わせるほどの願いがかなったから、ここは狂気の世界。
「時間よ止まれ。この時を境に、二度と動くな。時よ止まれ」というのが、役持ち共通の願い」(クリスタ)


この「時よとまれ」という言葉、なんか聞き覚えがあるが誰も言った記憶がないので一体なんだと思って考えたが、これ真相EDの曲の歌詞に出てくる。しかもこれ、アナザーバージョン歌ったのがエースなんだわ・・・。

【役持ちの死生観】
ジェリコの発言などから、時間たちにも老いや時間経過の死が存在することが今回はっきり示される。
各ルートに分散している言葉を集めるとこういう考えらしい。

「感覚がにぶると年を取った証拠。怒ったりすることがなくなる」(グレイ)
「数えきれないほどの時間で“自分”が存在するが、その過半数が死ぬと“自分全体”の死が決定する」(ジェリコ)


役持ちはそれを避けるため、自身の時間枠を確保するために領地争いをするし、相手を殺そうともする。役持ちを処分して自分の存在を保つ。
ジェリコの言葉によれば、同時にたくさんの自分が存在するらしい。この世界の言う『代えがきく存在』という言葉の意味はここに起因する。その最たる存在として、姿形が違えど同じ人である双子やクリスタという大人と子供の姿を行き来する者がいる。

彼らの自分の命への執着の薄さは、この繰り返しと、同時に同じ自分が多数存在するというある種の安心感によるもの。「代わりが現れる」という考えも、これに照らし合わせると「同じ存在なんだけど、違うパラレルの自分が現れるから気にしない」ということになる。
要は彼らが再三言ってきた「代わりがいる発言」は嘘でも自虐でも何でもなく、本当に代わりというかスペアの役割を果たせる自分が存在しているということのようだ。



既に収拾がつかない。次回へ続く。

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2013.01.07(Mon) | アリスシリーズ |

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