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『十鬼の絆』全体感想
ようやっと終わった。長かった。まさか今までかかるとは思わなんだ。
何故長くかかったかと言えば、私が腹筋引きつっていた時間が長かったせいなんだが、そのあたりは棚上げしていきたいと思う。


下記全体感想。ネタバレ過多。



プレイ時間:20~30時間程度?

***

やられたよー。完全にやられたよー。

ストーリーの概要は、

八瀬の里で静かに暮らしていた涼森雪奈は、八瀬姫の護衛を務めていた。姫の命令で『十鬼衆』と呼ばれる鬼の頭領たちを集めるが、姫は
「人の世にかかわるな」
と告げて賊に襲われて眠りにつき・・・


うんたんすんたん。そういうお話。

元のルールは「鬼は人間とかかわってはいけない」というもので、八瀬姫はそれを言づけて眠りにつく・・・のだが、

「いやいや、俺人間と関わってねぇっすよー。俺関わらせたら大したもんっすよー」
「ばっっwww!!俺じゃねぇよー関わってるのこいつっすよー」
「俺じゃねぇよー。俺言ったらこいつどうなってるんすかー」


と言い合っているが、全員アウトー! 五十歩百歩―!!

最大の特徴は、「これ内容決める前にタイトル決めたんじゃないか」と思うほどにタイトルとの相違点がでかいこと。
正式には『十鬼の絆』ではなく、『十鬼(と大名)の絆』。もしくは『十鬼の絆(が希薄)』。
たぶん付けるべきだったタイトルは『大名のためなら死ねる』『真剣で私(大名)に仕えなさい!』。

「十鬼同士の関係は大変ビジネスライクだが、その分大名とは掛け値なしに助けるほど信頼があるぜ!」
「鬼の決まりとかどうでもいいぜ!自分の一族さえ助かれば他の一族関係ねぇぜ!」
「大名助けるためなら、十鬼衆とか辞めてやるぜ!」


と息をまくので、ごりごりの選民思想をお持ちの雪奈さんとはまぁ腹の中ではぎすぎすしてんだろなというのが続く。

世間的な評価はどうだか知らないが、私は面白かった。
というか笑った。非常に笑った。おそらく今年一番の笑いを授けていただいた。狙ってやっているのか、狙わないのに私だけやられたのかは不明だが、途中途中シリアスな笑いが差し挟まれていて個人的に窒息死しそうだった。
まさか乙女ゲーというジャンルに攻略済みのキャラクターが出てくるとは思わなんだ。しかもおっさんに。

***

このシナリオライターの方の特徴か、オトメイト作品の特徴かは存じないが、総じて歴史ものをやる際には主人公がストーリーテラー的な立ち位置になる。
物語を進めるための語り部であり、実のところその存在の有無が対して影響を与えない。性格に関しても強烈な個性を与えるのではなく、あくまで基本形。
史実をどうしても絡めてくるので仕方のないことであるので、無理に際立たせるよりは話の整合性を整える役割ということでありなのではないだろうか。
その分、「恋愛ゲームとしてどうだ」と言われると厳しいのだが、ADVとしては良い判断だ。

ストーリーとしても、史実であったことを崩さないというのを大前提においているようで、他作品では「主人公が干渉したことによって助かる」というのが通例である歴史上の人物もその歴史が覆ることがない。
これはちょっと驚きであったし、なるほどなと思う部分もあった。
主人公がストーリーテラー型なので、介入が最小限だ。見せたい物語が一本はっきりある場合には有効な手法だ。その真逆でガンガン歴史に介入していくのがネオロマンス系の主人公であるのだが、まあそれはいい。

こういった主人公の位置づけと性格付けはオトメイト作品によく見られるのだが、おそらくは「主人公と相手役のあれこれ」よりも「相手役のキャラクターそのものにプレイヤー自身がはまる」ことに特化させた、ある意味でプレイヤー没入型の主人公体系なのだと思う。
実際今回の主人公【雪奈】と同じであると思われる人格を持つ主人公は過去作品を思い返しても何人か見受けられる。ある意味「喋るんだけど喋らない主人公」に近い『ドラクエ型』になっている。
「プレイヤーが主人公」の乙女ゲー版だろうか。


***


この作品はみるからに分かるとおり『薄桜鬼』と同系列。
その系統を受け継いだのか、システムとしては『薄桜鬼 黎明録』を踏襲。
一周目が終わった後は、『軌跡』というシステムにより、どこからでも好感度を左右した状態で始めることができる親切仕様。つまり初対面でギスギスした空気なのに好感度MAXという、スーパーツンデレ養成システムだ。
「ゲームとしてEDをそろえる」ことに特化したシステムだとは思う。時間がない中で駆け足でプレイする分にはいいんじゃないだろか。おかげでさらさらと進めることができた。

・・・正直な話、これがいいのかどうかは評価分かれるとこだと思う。
確かに親切で便利といえばそれまでなのだが、これを搭載してしまうとADVやストーリー主体といった根本から崩れてしまうと思う。
話の流れではすごい仲悪いのに、好感度だけはMAXだったり、ルート外のキャラクターの好感度MAXという謎状況をぽんぽん作り出せるわけで。それが許される分、本当に制作側が見せたかったストーリー部分すらはしょってしまえるわけで。

また、絵柄的なきれいさはもちろんであるが、その一枚描いた絵を表示方法を工夫することによって動きがあるように見せた手法はお見事。
少ない枚数を効果的に使用していたと思う。
そして非常に地味な点ではあるのだが、火や氷と言った攻撃手法のエフェクトが過去作品と比べてかなり綺麗だった。絵よりも何よりも、まずこれに感心してしまった。
そして更に地味ではあるのだが、この作品の背景担当、かなり良い城をお書きになる。とりあえずスクリーンショット撮っといた。PSPの壁紙にしようかと思って。

***

結局、彼らはあれか。『薄桜鬼』の前日談ってやつか。
なまじっか(性格的な意味で)いい奴が多いから、この時頑張って血族繋いでも時代が下るとああなるのかーと思うとなんと複雑な心境。

以前から「薄桜鬼は人気タイトルなのに、その物語の性質のために続編出せない」が私の見解だったのですが、まさかここを掘り下げてくるとは。
こうなったらあれだな!後は「何故『変若水』や『仙丹』が作られるようになったかの、明(中国)の悲しい過去」をやるしかないな!
あとは明治時代以降、「実は残っていた『変若水』と、それを巡る新政府軍との戦い」か、「生まれ変わったよ!全員集合!」しかないな!
やったね『薄桜鬼』!まだまだ稼げるよ!




以上、冗長となりましたが、お付き合いありがとうございました。

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2012.08.11(Sat) | 十鬼の絆 |

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