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『逢魔時~怪談ロマンス~』総評(主人公感想)
逢魔時~怪談ロマンス~(通常版)逢魔時~怪談ロマンス~(通常版)
(2012/03/29)
Sony PSP

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お時間かかりましたー。が、一応全クリア。
まず主人公感想で、個人感想か、全体まとめ。いつも通りのロゼスタイルで参ります。
ちょこちょこ遅れがちで申し訳ないですが、順次感想ということでよろしくお願いします。

ネタバレ過多!ネタバレ過多!真相エンドまで含めて過多!

下記感想


【涼江 静】
逢魔時の学校の生徒で、妖怪。妖力が非常に強く優秀。しかし普段はいたずらや喧嘩に明け暮れる問題児で、教師や生徒からは目をつけられている。

***

この話のなによりもどれよりも誰よりも。まるで本作の一つ手前に発売した『12時の鐘とシンデレラ』のヒロインであるオデットは「みんなまともな攻略対象」「理解ある周囲の人物」「全体的に幸せになる」「報われる恋愛」と、

「あれ、これQUINROSE?」

と首をひねるくらい幸せだった。

んが、その煽りを食らったかのように、この静。おそらく現時点ではQUINROSEで一番不幸なヒロイン。
何が不幸って、大抵の同社作品では

「どんなに問題ある人物でも私たちだけはまあ好きあってるからいいか」
「そんな変な貴方がそのまま好き」
「私幸せ」


で突っ走れる。むしろ何とかしてしまう。一方静は、

「問題ある人。受け入れられない」
「好きだといわれるから、付き合う。けど、やっぱり何か違う気がする」
「私これでいいの?」


がほぼ全攻略対象に付きまとう。もう誰が来たって冷めているというか、最後まで本気にならない。彼女がはまり込むことは一切なく、こんな相手で本当にいいの?と言い続けている。
恋に救われないヒロイン。

もうね・・・、問題ある相手でも彼女は幸せだと思ってくれるならそれでいいのに・・・orz
前にも書きましたが、彼女の基本の感性はあくまで一般人に近い。その分、いつまでも救われなかったか・・・。
他のヒロインなら「OKOK、それでもいいって言ったの私だし!」でなんとかしてくれそうな子がたくさんいるのですが、静はそうはいかなかった。
いつまでも残る違和感(妖怪と結ばれて良いものか)に苛まれていた。

対する攻略対象たちは、妖怪だという点を除けば非常にまともな感性を持っている者が大半。
和泉や由良城などはいうに及ばず、遠野にも恋愛過程での問題点は薄かった。『妖怪』という枕詞がついているが、あくまでメインは『学園の生徒』。
年齢があってないようなものという点はあれど、それにハンデはなかった。彼らに問題を感じていたのは静の方だけだ。

あえて言うなら、動物系の妖怪では「まぁいいかな」となり、超常現象系?の妖怪(鬼とか)には「なんか無理」と言っていたような気がします。その煽りをもろに食らった攻略対象が一人いる。

***

そして待ち受ける真相エンド。QUINROSE作品のプレイヤーには周知の事実だと思いますが、この『真相エンド』基本的にBADエンド亜種のようなものです。
恋愛ではない、あくまでストーリーの骨子を表すもので、今まで救われた真相エンドなど・・・orz
当然待ち受ける真相エンド、彼女は・・・壊れた。

明かされる真相は・・・

「静は元人間。妖怪が見えたため、周囲からは疎まれていた。それを見ていた式部密は、彼女に強い執着心を抱いた。
ある日妹からも拒絶された静は、絶望しそのまま密により神隠しに逢い、逢魔時側の存在、妖怪となる。
密は彼女を完全に妖怪側に引き込むため、彼女の家族を惨殺。人間としての記憶を失った静は、妖怪として違和感を感じながら生きていた。
日比谷は彼女が人間であった頃に言った『理想の人物』に限りなく近い人物像を持つ人間。そのため、密は彼を神隠しにより静のために妖怪側に引き込んだ」


というもの。
この真相に行き着いた静は、今までの一般人感が嘘のようにぶっ壊れた。真相エンドは『式部密』と『日比谷京極』に存在しますが、特に密では顕著。
その直前で密とは恋愛関係に発展していたのですが、ガラガラと壊れます。

「もっと幸せを感じて、死にたくないと思わせてから殺してやる」
「今より私に惚れさせてから目の前で(自分が)死んでやるのもいい」


妖怪にされて家族を殺されたという事実は、20年以上一緒にいても受け入れられなかったようです。
そのあたりが彼女があくまで一般の人の子であったという証明のようでした。これがアイリーン(『アラビアンズ・ロスト』)ならさらっと「そんなの殺されるお父様たちが悪いのよ」で片づけてくれるんだがなぁ;

真相エンドで明かされるように、静は元々一般家庭の普通の子。
感性は一般人なので、家族が殺され、自分も妖怪にされたというのが大き過ぎた。
このあたりの変貌のため、元は普通の感性に近い設定だったかなと思えば、彼女はやはり報われない・・・。

***

むしろ、この最後のために静の、設定の割にある意味『普通過ぎる』感性があったのかとも思う。

従来のQUINROSE作品ならばそれを飲み込んで、

「私ももう妖怪。人間の頃のことなんてどうでもいいじゃない。一緒にいる今が一番」

というような一緒に狂ってしまう性格の主人公を作ってくると思う。
正直すでに発売前から真相のおおよそは見当がついていたのだけれど、私ももちろん最後はそう来ると思っていた。
けど、うー・・・こう来たか・・・。

最終的に私はリアルに
orz←こうなった。

ある意味元々の同社作品のファン向けのゲームですね。
そう言えば普通のゲーム主人公なら「私の家族を殺した人!許せない!もう好きでいられない!」となるんですよね・・・。

んが、私のような同社作品を何作品もやりすぎた人間は「まー、結局家族っつったって他人じゃん?結局好いた男と一緒になれたのは妖怪になったおかげなんだし、ハッピーハッピーらったったーだろ?」とワンカップ片手に鼻歌なわけですよ。
ごめんね静・・・。本当に心の汚れた妖怪は私だったよ・・・。妖怪・酒舐めと命名してくれていいよ。

***

QUINROSE作品初プレイの方にとっては「んなもん当然だろ」になり、既存プレイヤーには「ウソだろ・・・」な結末。既存プレイヤーへの意趣返しだな・・・。

同社が本格的にPSPに参入して新規層を狙うと同時に、既存プレイヤーにとっても新鮮な衝撃でした。
『12時の鐘とシンデレラ』もある意味私に乗っては衝撃的な作品だったので(全般的に幸せという点で)、それとの対比で見てほしい。

「うちはこういう社風なんですよ」

というのが分りやすい2作品となってます。
あれ、これ全体感想じゃね?
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2012.04.15(Sun) | 怪談ロマンス |

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