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『死神と少女』プレイ感想 蒼の章 蒼ED(と、自己)
いよっしゃぁぁ!終わった~!!!

けどまだあとがきがあるよ;なんとか行きましたが。次回で締め!
いつも通りの冗長な感想もどき。

下記感想。



兄の正体を知った紗夜。兄の存在を消さないため、それ以外の心を留めるものを排除しようとする。
蒼にひかれる紗夜は、彼を拒絶しようとするがそれでもうまくいかない。兄はそれを知って、蒼に紗夜の未来を託す。紗夜が兄を否定する(いないものと認めた)とき、兄は消滅。彼のかけた「紗夜の時を止める(死期を遅らせる)」幻想も解ける。

蒼が記憶喪失の訳は、死神である兄十夜が彼の記憶を奪ったため。しかし『死神』という存在に固執する気持ちだけは残ったため、不可解な行動に。
幼少期の記憶から、死神を殺して自分が成代わることを求める蒼は、『死神=遠野十夜=紗夜の幻想=紗夜を殺す』ことを求める。
実のところ、蒼はただの人間。周囲と異なる自分を、物語の「死神」だと思いこみ、尚且つ本当の死神になろうとしたただの人。
紗夜の死に際し、人として嘆いた彼に『死神と少女』物語の通りの奇跡が起こる。

***

おそらくここに行きつくことがこのゲームの目的。
ラスト元気に回復した紗夜は、記憶を取り戻し、死神と名乗ることもやめた蒼と生きていくことを選ぶ。兄の存在を忘れて。蒼もまた『死神』であり、この絵本の死神であったというのがED。

思うこと諸説あれど、正直やりきった~!!というのが一番の感想ですね。妙に神経すり減らしたわ・・・。
しかし兄のEDと蒼のEDは同じなのな。
このEDの描写、やはり兄が真EDのように思えてならない。



依存性人格VS自己同一性拡散

<自己同一性>
前記事にも書いたように、私が思う紗夜の問題点は『依存性人格障害』にあると思う。
そして、蒼にも多大な問題があるように思うが、それは一体なんなのか。日生のときに少し触れたが、彼の問題点は『自己同一性』の欠如ないしは拡散状態のままにあること。蒼は顕著にその問題点が存する。

蒼の発言から、

・自身の容姿が周囲とは著しく異なっていた
・自分は何者か
・どうやって生きるか


といった自己立脚点の不透明さが目につく。こうした人の場合、自身の立つべき位置、アイデンティティの確立が思春期(モラトリアム期)にうまく形成されなかったという問題がある。
そのため、自分が自分である立脚点を持てず、場合によりカルト的な行動に走ることも考えられる(自身の居場所確保)。

蒼についていうならば、彼は周囲からの疎外感と、生き方について疑問をもったままの状態となっていた。そこに現れた『死神』という存在に、自身を重ねる(防衛機制─同一視、同一化)ことにより、自我を守っていた節がある。
真実人であったことから目を背けた彼は、自己のアイデンティティを形成出来なかったのではないか?


<依存対象>
この章にて消える運命にある兄・十夜は、紗夜について

「自分を忘れても、そちらを支えに生きていける人を選んでほしい」

というような主旨を語る。結果、このルートでは紗夜は蒼を選ぶが、兄はこれを快くは思わなかったらしい。
蒼は紗夜を殺して、死神になろうとしているのだから仕方のないことだが、結局は蒼に任せて自身は消えるしかない。

と、ここで問題。紗夜の性格は「自己の強い他者」を必要としている性格構造に近い。
対して蒼は自身の立脚点を持たない、自己同一性拡散状態に近い。
それを互いが互いに求めていると、これはどうだろう。

物語中、兄は「他に頼る相手を見つける」ことを推奨している。結果、今まで紗夜が兄に持っていた依存は蒼にスライドしただけである。兄は紗夜の「自己肯定」と「愛情欲求」「庇護欲求」を満たす存在だった。彼は彼女のイマジナリーフレンドなのだから、当然だ。どうとでもなる。
しかして蒼は生身の人間。「自己の強い他者」を満たしているとは言い難い。

この互いに寄りかかる関係、幸せと見えるラストは、案外危ういものかもしれない。

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2011.08.17(Wed) | 死神と少女 |

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