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『死神と少女』第2章プレイ感想(と『物語と私』)
さて、第2章。相変わらず面白いが、独特。

システム面はもう出来る機能全部つめこんだ感じ。どのボタン押しても何か起こるので、逆に思わぬ誤操作を起こし驚く。
強制スキップの罠にはまって泣く泣くクイックロードまで戻る。

下記感想(?)。ネタバレ過多注意。
そしてクソ長い。


<第2章 ユメミルセカイ>

前章よりもさらに本の世界とのリンクを強調した章。
と、日生先輩をフィーチャーした章。彼も何かわけありっぽいなぁ・・・。こんなんばっかり!
そしてやっぱり怪しいぜ兄と紗夜!!本当になんなんだろうな・・・、彼らは。
私なら兄がキスなぞしようものならジャーマンスープレックスかけるぞ。兄はいないが。

第2章の主格となっている物語、『ユメミルセカイ』の概要はこちら。

***

「ルイスは夢見がちな男で、いつも本を読んでいては仲間たちにからかわれていた。
そんなある日、黒服の少女が現れる。彼女は「あなたは勇者。私たちの世界を救ってほしい」という。
彼女に連れられて彼は不思議な世界へと旅立つ。そこで様々な不思議で、素敵な体験をする。ようやくその世界の女王の城にたどり着いたが、そこはもぬけの殻。
ルイスはならば自分が女王を倒したことにしようと思い、室内のもので身を飾る。すると誰かから窓の外に突き落とされた。
もがく彼の前には、あの黒服の少女がドレスのすそをつまんでお辞儀している。辺りはすべて海だった。彼は微笑みながら沈んでいく。

***

紗夜たちの前に現れた、兄の書いた童話『ユメミルセカイ』の主人公『ルイス』を名乗る男性。彼は「物語の結末を変えてもらうためにやってきた」といい、紗夜たちとともに作者である兄を捜す。

この『ルイス』さん、「どうみても東洋人が髪を染めているようにしかみえない」らしい。だから、この人ルイスじゃないかも。でも何者だろう。みたいな描写がちょこちょこ。
って、この絵柄で分かるかい!蒼との差がわからんぞ。
ゲームでも漫画でもそうですが、その世界での美人とそうでない人って分からない・・・。人種はもっと分からない・・・。

ちょっとだけ日生先輩と桐島先輩の人間性がわかってきましたねぇ。桐島先輩真面目ないい人。日生先輩はあやしい・・・。こんな人たちばっかりで桐島先輩が浮いている。
しかし兄に対して、周囲が「似てる似てる」というのは何故?兄弟だから言うまでもないはずだが・・・。
どうしてもこの作品には、読み手側に提示されない要素が多いなぁ・・・。

簡単に結末を書くと、『ルイス』を名乗った男性はただの兄のファン(?)。つまらない日常を変えてやろうと、『ユメミルセカイ』の主人公になりきって物語の結末を変えて自分革命(?)をやろうとしていたよう。でも作者は見つからなかったし、結局自分はそのまんまだね、というので了。
しかし彼自身真面目に作者を探していた様子もないので、やっぱり変える気はなかったんだろうなという紗夜の心境で締め。

このゲーム、ストーリーの言いたいことも突っ込みもすべてこなしてくれる傾向にあるので、書くことあまりない。
オムニバス形式の小説といった様相が強い。
次回からどうしよう・・・。ストーリーに触れずに気になった部分だけ書くか・・・?




・・・。

・・・。

・・・はい。皆様逃げましたね?
うあー、私は元が文学部の学生とかではなかったので、記憶が曖昧なのですが、なんとか行ってみよう!人間挑戦だ!ツッコミお待ちいたします。

<『物語と私』>
第2章ラスト付近で、兄がほぼ答えを言っているのですが今回はこれ。

『ルイス』が起こしていた行動は、結局のところ正気である、ただの人の『彼』が、物語の主人公になりたいという気持ちで起こしたもの。彼の行動を端的に言うと、こうなる。

これについて、兄の見解はこちら。

>物語には三人称、一人称、多人称などの視点があるが、読者と物語は『物語と私』の接点しかない

つまり、読者は俯瞰的立場にしかいないということ。・・・『視点』という言葉をがっつり出してきたなぁ。前章とかもろにその話だったのに出てこなかったからぼかしてるのかと思ってた。

『物語』というものを見る時、その読み手側は常に第三者となる。
話の中で、結末を変えられなかった時点で『ルイス』は夢の世界ではなく現実を選んだ、と表現されていた。
というよりは、この兄の言葉を要約するのならば、『その物語』の『主人公』になりたいと言っている時点で、『ルイス』は主人公にはなれなかったように見える。

<作品と『視点』>
ちょっと(今さら!)ゲームの話から離れます。
物語との関わり方について、作中では『物語と私』の視点について語っていたのですが、ちょっと別の視点を。

作品、というものが存在する以上、発生するものはいくつかある。『作者』『読み手』『作品』。
作品を読むにあたり、それが小説などの形をとっている場合はまだいい。言いたいこと、伝えたいことが分かるからだ。
が、問題は詩、俳句などの不定形の場合。童話などもある意味こちらに入るかもしれない。
で、この時に物語はいくつかの見方をしていく。
・作品的視点
・読者的視点
・作者的視点
このあたりの呼び方は様々なので、わかりやすく。

究極に言うと、物語というのは往々にして『作者的視点』が何よりも勝つ。
例えば、庭の美しさと鳥の美しさ、その歌声を褒め称えた詩があったとする。その作者はかなり裕福な家の出身だとする。
すると、その詩の背景には裕福な家を持つ作者が、自身を讃える=鳥は自分という読み変えが発生する。ということは、この詩の鳥は作者自身。鳥が歌う歌は、作者が詠んだ詩の美しさとなる。
えーと、言語内翻訳?それにあたる。国語のテストとかに出てきますよねー。
読み手側にどういう印象を与え、どんな結末を持ってきても、作者には勝てない。

<物語と作者>
で、兄の言葉に出てきた『物語と私』を考える。
読み手側は、あくまでもそれを見る立場。物語への干渉はできない。この時点で『ルイス』は物語に介入の出来るはずのない、第三者だ。彼に物語の結末は変えられない。

ここで蒼が少し面白いことを聞いている。

>お前(兄のこと)は物語の結末を変えることはできるか

これに対しての兄の返答は、「出版前ならば」。まあ、当然の反応。
しかしこれを逆に捉えれば、彼は出版前ならばいくらでも物語への介入が出来ることになる。ならばそれは彼の先に言った『物語と私』の関係から外れていることになる。

そもそも彼が語ったのは、読者と物語の関係だ。
物語へ介入でき、物語の結末を変えられる存在。それを普通、『主人公』というんじゃないか?
この『ルイス』になれる要素を持っていたのは、どこかの誰かではなく、兄自身だったのかもしれない。『ルイス』になろうとした彼は、出来もしないことをしていたという皮肉にとれる。

<メタ発言?>
ところで、兄の言葉の「物語の登場人物はそれを想像した物語と知らずに生きている」というのはまぁ、これが物語だということへのメタ発言のように聞こえる。
こういうのよく出てくるなぁ、前章といい。
彼はどの立場から話しているのか。結局この話で良く分からないのってここだよな。
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2011.08.01(Mon) | 死神と少女 |

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