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「昔から好きだった…2」
ほぼロゼからなのは、私がやっているのが近年ほぼロゼだからです。
私の好きな「元から好きだった枠」たちを収集してみた2回目です。基本的に前回書かなかった人を集めたが、一人だけ再度語らなければならない人がいた。





【雨水 潤】 死神稼業~怪談ロマンス~
元から好きだった枠は大抵、物語の中盤~後半にかけてその想いがばれるもんだが、彼はかなり序盤、というかほぼ初手でばれる。ここでばれてどうする、と思ったら、そのあとEDまで主人公に踊らされるという精神攻撃を受け続ける。

この作品、そもそも前提条件が「主人公が死神で、そのまま死神を続けていたら彼女の寿命がない」という作品であり、主人公が好きであるが故、たとえ恨まれても彼女を妨害する雨水だが、真相EDにて「実は主人公の死神の仕事はなんやかんやで寿命全然問題ないよ!」という衝撃の真相が判明する。
物語的には「じゃあ寿命もなくならないんだ!よかったね!」で終わるのだが、結果彼は一人踊らされた揚句、主人公に嫌われる行動ばかりとっていたことになった。可哀そうすぎて笑った。

【トレヴィル】 マスケティア
この人は凄い。作品自体の感想の時にも書いたのだが、彼は本当に稀に見る逸材だった。

まず、彼は悪魔なのだが人間の(他に好きな人がいる)娘さんに惚れ、人間の配下に下り、娘さんが死んだら逆恨みで300年かけて復讐しようとするという破天荒。そして私が知る悪魔キャラの中で最上級に弱い。
なので、そもそもこいつが300年生きてこられたことの方が奇跡にしか見えない。もう復讐とか300年の片思いとかどうでもいい。
そしていざ300年経ったら娘さんの生まれ変わりの方を勘違いで殺しにかかった。

彼は正直不憫というより、何故そんな背景設定を背負ったのかの方に笑いが止まらない。
元から好きだった枠ではあるが、娘さんが特に彼に乗り換えた様子もないのでただただ片思いだったという状況。
本作の大団円ルートの中で、その長い時間かけた壮大な計画をまさかの話し合いにより取りやめるというレベル高い芸にも感服する。
「元から好きだった枠」ではあるが、なんか人生楽しそうなので不憫ではない。是非加点を差し上げたい。彼はちょっと異色だと思う。


【エリアス・ミスト】【ロキ・ジルフォード】 マーメイド・ゴシック
他の「元から好きだった枠」が基本、周りに迷惑をかけず、結果自分だけ哀れな目に合う人たちだとすれば、こちらは全力で迷惑かけにいった「元から好きだった枠」。よって不憫ではない。よりにもよって、同じ作品に似た性質の奴が二人も現れた奇跡。

どちらか一方でも「あの子の幸せを思って…」みたいに黙って見守っていればいいものを、どちらも全力で他人の妨害を図りに行く性質。何故ポジションわけをしなかったのか。どちらもかなり危険であり、他人を全力で妨害しに行くが、選択するストーリーによっては終始姿を見せない…とほぼ立ち位置の椅子取りゲーム。一応見守らないわけでもないが、殺るときは殺るアグレッシブさ。場合によっては我が身も捧げます。他人の身も捧げます。
そしてロキに至っては何でずっと好きだったのかいまいち不明だけど過去現在に渡って周辺の被害甚大という「それ巻き込まれた周りの奴が可哀そうじゃね?」な展開。荘助(『里見八犬伝』)を見習ってほしい。

一人だけだったら「なんだこいつ」だったが、それが二人もいたので逆に面白かった。そしてお互いに潰しあいしている所も最高にクールです。仲間がいるって素晴らしい。


【マーシャル・エイド】 クリムゾン・エンパイア
ずっと好きだったけどそれが気付いてもらえておらず…。というよくある「元から好き枠」。
彼は結ばれた後も主人公の特性のため結構主人公に弄ばれる。
関係後も「なかったことにしよう」と避けられたり、浮気相手扱いされていたりなんだり可哀想ではある。しかし、問題はそこではない。

彼はいわゆる執事さん。当然にその主人も攻略対象。
ロゼにはよくあることだが、その主人の方と結ばれた場合の彼が哀れ。

同等の立場だったはずの主人公が主人になり、主人公夫妻とその娘の世話をし、どう見ても独身で40歳を越えている。その娘に「お母様のような女性になってください」と言っている彼の心境は如何に…。主の方がかなりぽっと出で主人公に惚れるので、余計に哀れ。

どんな思いで夫妻につかえているのか。後に同じことをやる奴(浜路 『里見八犬伝』)が現れるとは、この時予想だにしていなかった。

【塚本 久光】 スクール・ウォーズ
集う不憫の星たち。『スクール・ウォーズ』はまあ、そこまで知名度もなければ流行った感もないけども、このゲームには私の胸を熱くしてくれる不憫たちがいる。
前回少し触れたが、このゲームの都丸君は私の中で「システムに踊らされた不憫の星」です。が、その陰に隠れた塚本君もかなりな逸材。

彼を表現すると、

真面目で、頭良くて、眼鏡で、優しくて、金持ちで、実家が良家で、顔が良くて、料理が上手くて、年下で、元から主人公のことが好き。

属性の塊のような男。
彼が不憫な所は、これだけの要素が揃いながらそのほぼすべてに対抗馬がいるということ。しかも上位互換の。
「頭が良い、眼鏡」を生徒会長に、「優しくて金持ち」を岬に、「顔が良い」を比佐、「料理が上手い」を黒部、「元から主人公のことが好き」を都丸に、「年下」は作中の半数が年下、「実家が良家」に至ってはほぼ全員に取られている。
残った要素は「真面目」のみ。これでどう戦えっていうんだってくらい丸腰。素晴らしい。

この彼の更に可哀想な所は、FDで皆両片思いや恋人関係からスタートの中、一人関係をリセットされていた所。
そりゃあ最後に泣いても仕方ない。彼のこういう所、大好きです。
この『スクール・ウォーズ』今度PSVitaにFD込みでパックになって移植される。都丸君と塚本君の知名度が上がることを期待してる。


【犬川 荘助】 里見八犬伝シリーズ
…。いや、前回も書いたんだけど彼については追記しておかなくてはならないだろう。私の出会った「元から好きだった枠」の中ではダントツで不憫。荘助周辺は不憫枠の神でも監修してるんだろうか。

彼は本当に胃が痛い。そもそも”元から好きだった枠”が可哀そうであることなんて当たり前ですが、彼は本当にPSPの電源落とすレベルでつらい。彼の何がそんなに他の「元から枠」とは違うのか、どれほど不憫なのか具体的に表すと、

・ポジション的に誰ルートでも絶対にフェードアウトしない仕様
・「君はもしかして○○さんのことが好きなの?」「○○さんは恋人なの?」と、恋愛の総括をしてくる。
・告白の場面や同衾のときなど、結構な確率で至近距離にいる。
・相手の男性とじゃれているとき、朝チュン(場合によっては夜まで)など結構な確率で出くわす。
・しかし彼が告白すると主人公は死ぬほど悩む。
・別の人と結ばれると、自分の気持ちは基本永遠に隠す。
・自分のEDに幼馴染(恋敵)がめちゃくちゃ食い込んでくる。
・シリーズ総括にあたる話に向かうルートでまさかの荘助失恋玉砕イベントを経由する。
・誰と結ばれようが彼の恋愛感情は消えない。

その不憫さ、ついに演者の方がインタビューで「可哀想で、可哀想で(笑)」「ちょっと悲惨だなと(笑)」とコメントされる有様。彼の動向が気になりすぎて、他ルートでも常に「荘助を探せ」状態。お蔭で彼が唯一幸せになれる彼ルートが頭に入らない。
是非プレイして胃の痛い思いを味わってほしいと思う。




彼らに日の目を。

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2015.05.23(Sat) | その他(乙女ゲー) |

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